アントシアニンは目にいいは都市伝説だろう

Google検索で新生姜がピンク色の理由を検索したところ、AIの回答に

「アントシアニンは、目の健康維持に効果的で、ブルーベリーや黒豆の代表的な栄養素です。また、抗酸化作用(悪玉の活性酸素を排除する)の働きにより心疾患や動脈硬化などの予防に有効とされるポリフェノールの一物質です。」

という一文があった。どうもGoogleのAIは都市伝説やオカルト的な言説に騙されやすいようで注意が必要だ。

「アントシアニンが目にいいというのは本当ですか」とGoogle検索したところ

「アントシアニンは、強い抗酸化作用を持ち、目や身体の老化防止に欠かせない栄養素です。加齢に伴う老眼や白内障、加齢黄斑変性等の眼病や、視力低下の予防に効果を発揮します。」

と、とても好意的な回答をしてきた。確かに、サプリメントを紹介するサイトなどではアントシアニンは目によいと書かれているものが多い。しかし、直下に貼られているリンク先、390:ブルーベリーって本当に目にいいの? – 新宿東口眼科医院 には

「アントシアニンには血行を良くしたり、炎症を抑える力もあり全身にも効果があるとされています。
しかし、視力が回復するのかというと、そのような効果はありません。さらに、眼底出血などの目の病気が治るということもありません。
日本においても科学的根拠はまだなく研究中の部分になっています。
ではなぜ目にいいと言われるのでしょうか。
それは、網膜にあるロドプシンという物質の再合成を助けることによって視力が回復すると信じられているからです。
しかし、このロドプシンは暗闇でものを見る力、暗所視において働きます。
逸話にでてくるパイロットも暗闇での見やすさを述べています。これはアントシアニンの、暗闇で物を見やすくする効果が現れたためだと思われます。
また、効果をだすには1日50粒以上食べる必要があり、1~2日で対外へ排出され蓄積効果はありません。暗闇で一時的に物が見やすくなっても、効果はすぐになくなってしまうでしょう。したがって、目に良いかというと期待はしない方が良いでしょう。

」とある。他にも眼科医のブログやHPにはアントシアニンは目にいい効果はないと書かれているものが多い。

とはいえ、暗闇で一時的にものが見やすくなれば効果はすぐなくなっても効果があることになるのではないだろうか。ということで「ロドプシン アントシアニン 効果」で検索。GoogleAIの回答は

「アントシアニンは、目の網膜にあるロドプシンの再合成を助ける働きがあります。ロドプシンは光の刺激を脳に伝える役割をしており、毎日消費され減少していきます。アントシアニンを摂取するとロドプシンの再合成が活発になり、眼の疲労がとれ、視野が広がります。また、夜間でも暗闇に目が慣れる時間が早くなります。」

しかし、その直下の「ブルーベリーは眼にいいのか(2009改訂) – 川本眼科

「アントシアニンは、網膜にあるロドプシンという物質の再合成を助けます。ロドプシンには、網膜に映った映像を電気信号に変換して脳に伝えるという大事な役割があります。ロドプシンはものを見る時に光で分解されてしまいますから、つねに再合成する必要があります。その再合成を助けることから、アントシアニンが眼の病気に有効なのではないかと期待されたのです。」

「暗順応には効果がある
研究の結果、「暗順応が早くなる」という効果は証明されました。明るい所から暗い所に入るとすぐにはものが見えません。時間が経つと目が慣れてきて、だんだん見えるようになります。このことを「暗順応」と言います。ブルーベリーを食べると、暗順応にかかる時間が短縮され、暗い所でも早く目が見えるようになります。ですから、「夜暗くなると見づらい」という症状には有効かも知れません。」

なるほど、暗いところで目がなれるのが早い人と遅い人がいる、というよりも自分は目がなれるのが遅い気がするのは実感として感じていたのだが、その差は確かにある。ただし、人の差というよりもひょっとすると食生活の差かもしれないわけか。アントシアニンが多く含まれている食べ物はクランベリー、カシス、プルーン、ぶどう、ラズベリー、紫イモ、小豆などがあり、これらをよく食べる人は暗いところで目がなれるのが速い可能性がある。と、思いきや、

「アントシアニンの効果は長続きしません。暗順応が早くなるのは食べたその時だけの話です。毎日ブルーベリーを食べ続けなければ意味がありません。」

アントシアニンは体内に蓄積されないので、効果があるとしてもほんの一瞬らしい。

更にメモしておきたいことが増えてきたので、一時休止。続きはまた後日

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